ワタミ ブラックの理由 週刊文春 追及キャンペーンまとめ

渡邉美樹 ブラック

安倍首相から直々に出馬要請、菅官房長官のプッシュ、自民党の高支持率の追い風を受けて、当選は間違い無いとされていた渡邉美樹さん(53)

しかし、週刊文春のブラック企業追及キャンペーンで状況は一変。

自民党国会議員の応援演説無し。「公認を外せ」との声も。

街頭に立てば、「ブラック企業!」「お前は水だけ飲んでろ!」の野次。

あげくは、中指を立てたれたり、唾を吐きかけられる始末。

渡邉美樹 選挙活動
週刊文春7月18日号より

しかし、今回の自民は強かった。大逆風にも勝る自民支持の追い風を受けた結果、
渡邉美樹さんが当選してしまいました。おめでとうございます。

国会議員という新たなスタートを切った渡邉さんを語る上で外せないのが、
「爪の先まで自分のもの」と公言するワタミグループ。

そこで今回は、彼の人生そのものであるワタミを
7週にわたって「ブラック企業」と攻撃した週刊文春の記事をまとめてみました。

本題に入る前に「渡邉さんが文春記者に言った次の言葉を頭に置いて
まとめを読んで頂ければ幸いです」と書いて、中立を保つフリをしておきます。

君達とは100時間話し合いたいですよ。一行ずつ。
よくもここまで事実をねじ曲げられるなと。
話したいこと、いっぱいあります。

追及第1弾 「理念集」と「質疑応答」週刊文春6月13日号

【記事タイトル】
ワタミ渡邉会長は”Mr.ブラック企業”これだけの根拠

★渡邉美樹 語録★

●カンブリア宮殿 2005年5月放送より

無理というのは嘘吐きの言葉です。
途中でやめてしまうから無理になる。やめさせないんです。
鼻血を出そうがぶっ倒れようが、とにかく1週間全力でやらせる。

●プレジデント2010年9月13日号より

ビルの8階とか9階で会議をしている時、
「今直ぐここから飛び降りろ!」と平気で言います。

●社員研修で

営業12時間の内、メシを食える店長は二流だと思っている。
命がけで全部のお客さんを見ていたら、命がけで全部のお客さんを気にしてたら
モノなんか口に入る訳ない。水くらいですよ。

この発言は、こちらの動画に収められています。

★自殺に追い込まれたワタミ社員★

2008年6月12日、和民京急久里浜駅前店に勤務していた森美菜さん(当時26)が、
社宅から600m離れたマンションから飛び降りた。

森さんの勤務時間は、1日12時間から15時間。
1ヶ月あたりの時間外労働は141時間だった。

森さんの死は、厚労省が定めている過労死ライン(月80時間残業)を
大幅に上回っていることことから労災認定されている。

●森さんが書いた課題レポート

自殺する1週間前、森さんは、会社に提出した課題レポートにこう書いた。

理念集を読んでも、何が本当にお客様のためになることなのか、
会社のためになることなのか、
判断するのは、とても難しいことなのだと感じました。

【関連動画】
自殺したワタミ女性社員の凄惨な手記
ワタミ過労自死ご遺族による自民党本部への要請

★理念集★

●理念集とは

「理念集」とは、ワタミグループ全社員に配布される冊子。
ワタミの仕事全てに直結し、根底で支えている思想の原点。

渡辺さんの著書「父と子の約束」にはこう書いてある。

どんなに失敗しても許してあげる。しかし、この理念集を否定した時は、
君達にこの会社を去ってもらう。

社員はこの「理念集」を常に携帯し、バイブルと呼んでいる。
指定された部分についての作文、内容を暗記しているかを確認するテストあり。

理念集には、次のような言葉が書かれている。

『365日24時間死ぬまで働け』『出来ないと言わない』

●「365日24時間死ぬまで働け」の後に続く言葉(週刊文春6月20日号より)

「365日24時間死ぬまで働け」
これは本当の愛が背景にある時にのみ使える言葉である。
時代とはマッチしない言葉だか、10年後も20年後も
この言葉が飛び交う「ワタミ」でありたい。

★質疑応答★

ワタミの内定者には「質疑応答」という小冊子が配布される。
そこには採用担当者が学生から受けた質問と、その回答が書かれている。

●休日について

「休日」とは「与えられるもの」ではありません。
休みがあっても、自分の意志で出勤する社員もいます。

●勤務時間について

「仕事は成し遂げるもの」と思うならば、
「勤務時間そのもの」に捉われることなく仕事をします。

なぜなら「成し遂げる」ことが、「仕事の終わり」であり、
「所定時間働く」ことが「仕事の終わり」ではないから。

★元社員の証言★

●店舗配属前

入社説明会で、ワタミ社員が労働組合は作ってはならないと言った。
理由を聞いたところ「労働組合は必要無い。不満は直ぐに上に伝える」と言った。

研修では、外食産業は募集要項の説明と違って、
基本的には開店から閉店まで働くと言われた。

●店舗配属後

勤務時間は夕方から明け方まで。
12時間以上働く中で、休憩時間は取れても30分。

ワタミは、その日の売上目標から逆算して人件費の額が決められる。
売上が少ない日は、人件費を抑える為、社員がタダ働きすることもある。

午前7時からの早朝研修やミーティングの後も働き、36時間寝ないのがザラだった。

休日は”任意に”研修に出席して、渡辺さんの著書を読まされるなど、
あってない様なもの。

★ワタミ社員が、法廷控除以外で給料から天引きされているもの★

●集会や早期研修で着用が義務付けられているワタミブレザー。
●レポートの課題用で買わされる渡辺さんの著書。
●渡辺さんが代表理事を務める「スクール・エイド。ジャパン」の法人会費。
 入社時にパンフレットを渡され、半ば強制的に申し込みを薦められる。
 1ヶ月の会費は1000~3000円。


【渡辺さんの反論】


公式サイトでは、「一部の情報だけをもって、
一方的にワタミグループをブラック企業と呼ぶことは、
到底、受け入れられるものではありません。」と反論しています。

詳細はこちら
「ブラック企業」と呼ばれることについて

週刊文春には、弁護士を通じて通告書を送付しています。

追及第2弾 ワタミの介護ビジネス 週刊文春6月20日号

【記事タイトル】
ワタミ「介護ビジネス」死亡事故で賠償命令
渡邊会長は遺族恫喝「1億円欲しいのか!」

ワタミのグループ会社「ワタミの介護」が運営している施設で事故が多発している。

★入浴中に溺死★

2012年2月16日、板橋区にあるレストヴィラ赤塚で、
大場スミエさん(当時74)が入浴中に溺死した。

発見されたのは入浴開始から85分後。
鼻から下が水に浸かっていて心肺停止状態だった。

ワタミは遺族に「10分間、目を離した間に心肺停止になった。
病死の可能性が高い」と報告。

しかし、警察が防犯カメラを押収して調べたところ、
介護スタッフが、85分の間、一度も状況を確認していなかったことが判明。

司法解剖の結果、溺死と分かった。
警察は業務上過失致死容疑で捜査している。

●大場さんの長女の証言

事故後、ワタミからの謝罪は無い。
母の死亡原因について説明される運営懇談会の出席を拒否された。

休止の場合、証拠を保全する必要があるのに、直ぐに風呂を片づけたり、
衣服を洗濯するなど、隠蔽が疑われるような形跡もある。

★骨まで見える床ずれ★

2006年1月16日、川崎市のレストヴィラ元住吉に入居中の男性Aさん(87)の容態が急変。
原因は床ずれが悪化しての敗血症。

深さは3センチで骨まで見えており、どす黒く変色して、
すごい臭いを発している床ずれをスタッフは放置していた。

Aさんが入院後、家族はワタミ本社で渡邊さんやワタミの介護社長と面会。
その席で渡邉さんは家族に向かってこう言った。

『1億円欲しいのか』
※ワタミは「発言の事実は無い」と否定しています。

この発言の後、渡邉さんは「ウチには株主がたくさんいて」などと
関係ない話を続けたという。

Aさんは入院から5日後に死亡。遺族はワタミを提訴。
横浜地裁はワタミの過失を認め、約2160万円の支払いを命じた。

★相次ぐ事故★

●胃ろうの管が抜ける

入居1年後、脳梗塞で入院したBさんは、胃ろうを付けて退院した。
※胃ろうとは、腹を切開して胃に管を通し、食物・水分・医薬品を投与する為の処置。

ある日、スタッフがBさんを車椅子に乗せようとした際、
胃ろうの管が抜けてしまった。

病院に運ばれてきたBさんを見た医師は、
「胃ろうが抜けてしまうなんてありえない」と怒鳴ったという。

●施設を変えたら容態が改善

口腔ケアがキチンとされていなかった為、
半年間で誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を3度も起こし
救急車で運ばれていたCさんが、施設を変えた途端、何の問題も起こらなくなった。

※誤嚥性肺炎とは、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎。

★入居者の家族・スタッフの証言★

●母親を入居させていた女性

母が入居していたホームでは、副ホーム長や経験のあるスタッフが
「ここでは責任ある介護ができない」と言って、どんどん辞めていった。

ギリギリの人数でやっているせいか、突然休むスタッフが出ても
代わりのスタッフがいなかった。

●ワタミのスタッフ

ホームごとに独立採算で毎月黒字になるよう、収入に応じて、
従業員の月の総労働時間決められている。

現場では黒字が出るように、総労働時間や人員を調整せざるを得なくなる。

その為、入居率が低いホームは、増員が必要であってもスタッフを増やせない。
そのせいで、事故や業務の手抜きが頻発している。

★福祉保健局からの「改善の提案」★

溺死した大場さんの事件を受けて調査した東京都福祉保健局は、
施設管理者宛に、書面で次のような改善の提案をしている。

事故報告書等の記載から、人員不足が事故の原因の一つであることが推測される。
(中略)
分析を行い、入居者に適切なサービスを提供できる人員を確保すること。

★サービス残業と17の約束★

●遠回しにサービス残業を要求

2011年7月、ワタミの介護は残業申請の仕組みを変えた。
その際、配られた文書にはこう書かれている。

時間はお金です。ご入居者様から支払って頂いたお金と
国の介護保険から給料は支払われています。

会社からは逆に一銭も出ていません。

時間外手当が発生すると何が起こるかというと、
必要な物が買えなくなるだけです。

●17の約束

ワタミの介護施設では、スタッフの更衣室などに
「17の約束」という紙が貼られている。

そこには渡邉さんが理事を務めるNPO団体や公益財団法人への加入、
渡邉さんが考案した「ワタミ手帳」の使用など、
自腹を切らざるをえない約束が書かれている。

約束は任意と言われていても、実際は断れない。
ちなみにワタミ手帳は、安いもので3000円。


文春の追及に対し、ワタミは事実関係の確認と
今後のグループの方針について検討する第三者委員会を設立しました。

詳細はこちら
第三者による検討委員会(仮称)設置について

追及第3弾 ワタミの学校経営 週刊文春6月27日号

【記事タイトル】
ワタミ渡邊会長”ブラックすぎる”学校経営

★渡邊さんが理事を務める郁文館夢学園★

郁文館(いくぶんかん)は、1889年、東京都本郷に創立された中高一貫の男子校。
※現在は共学。

2003年3月、渡辺さんが理事長に就任。
30億円の借金を抱え破綻寸前だった学校の立て直しにかかった。

★教員の給料カット★

郁文館の理事長となった渡辺さんは、職員に対してこう言った。

私たちの学校経営は、先生が生徒に為に死ねる経営です。
その経営についてこれない人は、どうぞ辞めて下さい。

教員の給与はワタミの社員と比べて高い。
不満ならどうぞ辞めて下さい。

2003年度は、教職員のボーナスを6ヶ月から4ヶ月にカット。
元教員は、「渡辺さんが来てからの5年間で、給料が3分の2になった」という。

不満を持ったベテラン教師が辞めたら、
月給20万円程度の講師を採用する方針で経営していた。

★元教職員の証言★

『周囲の目を気にして、朝8時から夜11時まで用が無くても帰れない』

『教員研修と称して、和民の店舗で3日間ただ働きさせられた』

『渡辺さんの著者やブログの感想文を書かされた。著書の購入は自腹』

『渡辺さんが考案した7000円前後の手帳を買わされた』

★365日24時間★

渡邉さんの著書「渡邉美樹の子供の夢をかなえる手帳術」にはこう書かれている。

プライベートな時間はなく、子供のために24時間365日、全身全霊を捧げます。

この言葉どおり、郁文館では教師が生徒に自分の携帯番号を教え、
「365日24時間、電話していい」と伝えている。

給料が減り、労働時間が増え、教員の負担が増した結果、
2年間で30人の退職者が出た。

★反省文300枚★

郁文館では、問題を起こした生徒や教員に反省文を書かせている。
400字詰め原稿用紙に書く反省文の量は、罪の重さによって決まる。

【生徒】 飲酒・喫煙・窃盗⇒100枚 寝坊で遅刻⇒10枚
【教師】 職員室で居眠り⇒10枚 体罰⇒30枚

最高で300枚の反省文を命じられた生徒がいたという。

★夢教育★

郁文館では、渡邉さんが導入した「夢教育」の一環として、
生徒手帳と合体した「夢手帳」に夢や目標を書かせている。

夢手帳は、新入生には後援会より贈呈されるが、
在校生は年度当初に代金819円が徴収される。

渡邉さんは夢手帳に次のようなことを書き、周囲に吹聴していたという。

『53歳で非議員の文部科学大臣になる。55歳で総理大臣になる』

また、「2010年に東大合格者20人」「2010年に甲子園に出場」とぶち上げたが、
郁文館には東大合格や甲子園出場のノウハウを持った教員がいないため、
実現していない。

「ミスをすれば減俸や反省文を書かされるため、
教師が失敗を恐れて萎縮する様な環境では人は育たない」と元教員は語る。

★その他の”改革”★

渡邉美樹 肖像画

 
2009年、校舎のエントランスに自分の肖像画を設置。

2010年春に、「荒城の月」で知られる土井晩翠が作詞した校歌の歌詞を、自作の詩「君の夢が叶いますように」に変えた。

 

 
★校内で起きた死亡事故★

2012年11月、体育の授業中だった高校1年生の男子生徒(16)が、
グランド脇にある吹き抜けに転落。

13メートル下の地下3階に落下し、全身を強く打ち付け死亡した。

事故の詳細と学校側の対応は、こちらのリンク先で確認して下さい。
郁文館高校で1年男子が転落死 東京
事故後の対応につきまして/郁文館ホームページ

追及第4弾 文春読者アンケート 週刊文春7月4日号

【記事タイトル】
渡邉美樹ワタミ会長の自民党公認に80%が反対!

★アンケート結果★

回答者数は1521。

【質問1】ワタミをブラック企業と考えますか?

はい⇒80.6% いいえ⇒19.4%

【質問2】自民党が渡邉氏を参院選比例区の公認候補としたことに賛成ですか?

賛成⇒20.2% 反対⇒79.8%

★現役社員の回答★

アンケートに答えた人の中には、現在ワタミで働く人々もいた。

●介護部門に勤務する40代の女性

低賃金でスタッフ不足が慢性化。そのため過酷な労働が毎日続き休みが取れない。
休みたくても代わりがいなければ管理職から出勤を要請される。

咳や熱があっても出勤させるから、体力の無い入居者への感染が心配。

●50代の男性社員

月1回提出義務があるレポートで会社の批判を書くと、
翌月、本部から指導通達が来る。

賞与(成果給)の支給ランクの基準は、
「ワタミの理念を理解し、実践しているか」というもの。
労働組合が存在せず、ベースアップなど全く期待できない。


6月22日に行われた「みんなの夢アワード」の事前説明会で、
渡邉さんはブラック企業批判についてこう語っています。

ワタミは僕が今まで29年間つくってきた会社、
もう爪の先まで自分のものです。
巷ではブラック企業と言われているが、
本当にふざけやがってと思っている。

渡辺さんは、6月27日付けでワタミ会長を辞任しました。
ワタミグループ「取締役の辞任に関するお知らせ」(PDF)

「爪の先まで自分のもの」と愛してやまないワタミから身を引いたのは、
政治活動に専念するためか、それとも・・・ 

追及第5弾 公選法違反の証拠ビデオ 週刊文春7月11日号

【記事タイトル】
ワタミ渡邉美樹前会長「公選法違反」証拠ビデオ公開

★公選法違反の疑いがあるビデオレター★

群馬県にあるワタミの倉渕農場で撮影されたビデオレターは、
6月10日前後にワタミの各事業所に届けられた。

ワタミの全社員とスタッフは、
ビデオの感想を視聴シートに書くよう義務付けられていた。

このビデオレターは翌週、「内容に不備がある」という理由で、
感想を書く視聴シートと一緒に回収されている。

★ビデオレターの問題点★

●公示前に「参院選」「ぜひ応援してもらいたい」という投票依頼は禁止されている。
※公職選挙法129条の事前運動の禁止に該当。

●公示前は「公認候補予定者」なのに、「公認」というのは虚偽。

また、渡邉さんは、出馬表明した直後の6月3日、
公式サイトで「自民党全国比例代表候補」と書いていたが、
インターネット選挙戦略研究所代表の戸川大冊氏に注意され
「自民党 参議院比例区(全国)支部長」と修正している。

問題視されているビデオレターについて、渡邉さんの事務所はこう答えている。

渡邉が政治活動に充填を置く決意をしたことから、
スタッフ等に不安を与えぬよう説明をした次第であり、
会社内部の業務連絡に過ぎません。

したがって、事前運動に該当するとの指摘は当たりません。

★ワタミは社会保険料を納めていなかった★

アルバイトでも週20時間以上の勤務なら雇用保険に加入しなければならない。
また、継続的に正社員の概ね4分の3条の勤務時間があるアルバイトは、
健康保険や厚生年金などへの強制加入義務がある。

ワタミグループでは、こうした保険料が払われていなかったことが、
アルバイト達の給与明細で明らかになった。

●和民で長年バイトしているAさんのケース

Aさんは、1日あたりの勤務が8時間以上で、週5日(40時間以上)働いていたが、
給料から天引きされているのは所得税だけだった。
雇用保険の説明は、一切受けていないという。

●ワタミの老人ホームでパート看護婦を2年以上勤めたBさんのケース

Bさんは、1ヶ月の平均勤務時間が160時間以上だったが、
給与明細書には雇用保険が天引きされている記載は無かった。

2012年冬、入居者に殴られて腕を折ったBさんは、ホーム長に労災適用を申し出たが、
「パートだから労災はおりない」と言われて断られた。

事故報告書を本部へ提出するのを拒否されたBさんは、
「この怪我は無かったことになるのか」と問うと、
「基本的にそうです」と言われた。

●「ワタミの宅食」のケース

雇用保険は1ヶ月の勤務時間が80時間を超えると加入する義務がある。

ワタミの宅食では、80時間以上働いていても
社会保険料を払っていないパート社員が多かった。

会社側は、それを是正するために
「勤務時間は月80時間以内するように」とパート社員に通達。

「払っていなかった社会保険料の個人負担分を払うか、一度退職するか」
という選択を迫られたパート社員もいるという。

★渡邉さんとワタミの回答★

労働時間が正社員並みのパートが多いワタミグループ。
いったいどのくらいの金額の社会保険料を払ってこなかったのか。
社会保険について質問をしたところ、次の答えが返ってきた。

●渡邉さんの回答

私は政治に専念するためにワタミの役員を辞任したところであり、
回答する立場にありません。

●ワタミの回答

事実を確認しているところです。なお。業務については、
外部有識者による第三者委員会を立ち上げご検討いただき
業務の改善を図ってゆく所存であります。

追及第6弾 ワタミの宅食 偽装請負疑惑 週刊文春7月18日号

【記事タイトル】
ワタミ渡邉美樹前会長 高齢者宅配弁当”偽装請負”の証拠文書

★「ワタミの宅食」とは★

「ワタミの宅食」は、主に高齢者の自宅に「まごごろ御膳」などの
調理済み食材を宅配する事業で、ワタミグループの主力三大事業の一つ。

売上高は介護事業を、経常利益は国内外食事業を上回るグループの稼ぎ頭。

★まごころスタッフとは★

弁当を客の元へ運ぶスタッフで、ワタミと業務委託契約を結んだ個人事業主。

全国にある営業所ごとで契約し、担当エリアが割り当てられる。

報酬は1軒配達するごとに115円、弁当が1つ増えるごとに15円ずつ加算される。

業務に必要な携帯電話代やガゾリン代は自分持ち。

配送を請負にすることで、ワタミ側は労災保険や社会保険、
業務に係る経費を負担しなくて済み、大幅なコストカットが実現できる。

★50軒ルール★

請負人は自らの判断で業務を行い、注文者であるワタミは、
業務に関する指示、勤怠管理、休日管理をしてはいけない。

しかし、ワタミの宅食では、累積で50軒を超えた請負人には、
新規の客が回されなくなる「50軒ルール」という
契約書には書かれていない暗黙のルールがある。

多く稼ぐ為に50軒以上配っていた請負人は、
「ちょっと数を減らしてくれないか」と通告されたという。

★ワタミからの細かな指示★

ワタミの宅食では、請負という系統をとりながら、
実質は、ワタミの指揮命令下に置かれる従業員と同じ扱いをしている疑いがある。

以下は、まごころスタッフがワタミから業務に関する指示を受けた具体例。

●「ワタミの宅食」と書かれたマグネットを必ず車に貼れ。

●産地について聞かれたら「中国産はほぼ使っていない」と言え。

●以前弁当を取っていた客のリストを渡し、営業活動をするよう指示。

★偽装請負を裏付ける社内文書★

偽装請負を裏付ける社内文書とは、まごころスタッフの手数料明細書。

そこには「リーダー手数料」という記載があり、約2万円が振り込まれていた。

●リーダー手数料とは

ワタミの宅食では、一部のまごころスタッフを「リーダー」と呼び、
業務委託契約にはない仕事をさせている。

その対価として「リーダー手数料」という名目で、月1~3万円が支払われる。

●リーダーの仕事

営業所の掃除・本部から送られてくる文書の掲示・弁当の納入
発注の管理・電話応対・冷蔵庫の温度のチェックなど。

★リーダー手数料の問題点★

労働者性を判断する上で重要なのが「会社が指揮・監督をしていたかどうか」

直接指示してなくても、まごころスタッフの作業を黙認することは指揮監督のあたる。

したがって、「リーダーの仕事」は請負ではない可能性が高く、
広い意味で偽装請負と言える。

★リーダー手数料を廃止★

リーダー手数料の支払いが適切ではないという認識があったワタミは、
「リーダー手数料支払いまごころスタッフの対応について」
「リーダー手数料の廃止に伴うパート社員登録確認について」
という2通のメールを全国の営業所に送信。

「4月1日までにリーダー手数料を渡していたまごころスタッフを
全員パートに切り替えろ」と大慌てで指示してきたという。

これは、リーダーの業務が請負ではなかったことの証明に他ならない。

切り替えの対象になったスタッフは120以上いた。

★本当に改善されたのか?★

まごころスタッフのパート契約は、リーダー手数料を払っていた部分だけで、
弁当の宅配は今までどおり業務委託のまま。

つまり、業務委託契約と雇用契約の2つの契約を結んでいる状態にある。

このような企業にとって都合の良い使い分けは、
労働基準監督署の監査で指導が入る可能性が高い。

★渡邉さんとワタミの回答★

週刊文春の指摘に対する回答は以下のとおり。

●渡邉さんの回答

私は政治に専念するためにワタミの役員を辞任したところであり、
回答する立場にありません。

●ワタミの回答

まごころスタッフとは適切な契約を締結している。
スタッフが行う販売については、業務委託スタッフ自身が決めることであり、
指揮命令系統は存在しない。
指摘されているような労働契約や偽装請負ではない。

追及第7弾 ワタミの介護施設で再び溺死事故 週刊文春7月25日号

【記事タイトル】
ワタミと朝日新聞の不可解な関係

★広告主に配慮した大手新聞★

2013年5月7日昼頃、ワタミの介護が運営するレストヴィラ弁天町(大阪市)で、
軽度の障害がある73歳の女性が入浴中に溺死した。
警察は、業務上過失致死の容疑で捜査している。

朝日・読売・日経は、この事件を大阪版のみで報道。
東京版には事故発覚後にワタミの介護の広告が掲載された。

※追及第7弾では、この部分が記事のタイトルになっていますが、
内容が「広告主に配慮したのではないか?」という憶測なので、
簡潔にまとめました。

★弁天町の溺死事故の原因★

女性が入浴するところを見ていた従業員はいたが、交代する際に伝達ミスがあった。

交代した従業員は、前の人から伝えられた浴室だけを見ていて、
その女性がいた浴室を長時間放置してしまった。
(ワタミ社員)

★ワタミの介護施設の実情★

●ワタミの介護施設で働く看護師Aさんの証言

従業員の数が少ないので風邪でも出勤している。

約100床の入居者に対して正社員の看護師は2人。

彼女達は9時から18時の勤務時間に加え、
2日に1回は一晩中緊急連絡時の電話に備える「オンコール当番」をしている。

●神奈川県内の施設で働いていた元看護師Bさんの証言

入浴後の残り湯が、そのまま放置されることがあった。
こうやって作業手順を省かないと仕事が回らない。

入浴時に転倒して7針の怪我を負う入居者、
お風呂周りが濡れていたことで転倒し、大腿部を骨折した入居者もいた。

★原因の根本は人員不足★

ワタミは2012年に起きた大場さんの溺死事故以降、
全ての浴室にタイマーをセットし、入浴中は10分毎にスタッフが見まわる
「10分ラウンド制」を導入している。

しかし、人員数が変わった訳ではないので、
ルールを守ろうとすると他の業務に支障が出てしまう。

そのため、事務職や管理職にまで見回りが割り振られている状態になっている。

「かんでんジョイライフ」の高杉氏は、入浴時の事故についてこう語る。

老人ホーム内で入浴中に溺死するまで放置していたなんて、
まず普通では考えられない事態です。

生死に関わる入浴に最も気を遣うのは、介護業界の常識です。

★渡邉さんとワタミの回答★

週刊文春の指摘に対する回答は以下のとおり。

●渡邉さんの回答

業務改革を検討するために設置した外部有識者委員会に、
本件を含めた検討をお願いしています。

●ワタミの回答

赤塚の事故を受け、入浴の見守りルールを見直し実施しておりました。
また、ご指摘にあるような法令上の人員不足はありません。
それにもかかわらず、このような事故が起きたことは大変残念に思います。

(週刊文春の記事まとめ 終わり)


選挙前は「断トツトップ当選!」「グループで100万人のサポーターを集める!」
と鼻の穴を広げてフガフガ言っていたのが、
蓋を開けたら得票数104,176票、自民党の全国比例18議席中16位という体たらく。

東京都知事選の時と同じく、民主党の推薦を受けていたら
間違いなく落選したでしょう。

これじゃあ、何の発信力も持たないただの1年生議員ですね。

「1年生はなんでもやります」というのが私の会社の正しい答えだ。

これは選挙結果を意識しての言葉でしょうが、
それにしても”私の会社”って・・・

文春の質問に「私は政治に専念するためにワタミの役員を辞任したところであり、
回答する立場にありません」と答えた言葉はもう忘れた?

「選挙が終わったら戦わせてもらう」と文春記者に言ったそうですが、
自分が社員に向かって吐いた言葉を覚えているなら
「やられたらやり返す!倍返しだ!」
という半沢直樹のマネごとしてる場合じゃないですよね。

プライベートな時間はなく、国民のために24時間365日、
全身全霊を捧げます!

鼻血を出そうがぶっ倒れようが、とにかく任期中は全力でやる!

命がけで国民を見ていたら、モノなんか口に入る訳ない!
水くらいですよ。

私の政治活動は、政治家が国民に為に死ねる活動です!

政治家となった渡邉さんの活躍に期待しています。

 

もう一記事いかが?


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4 Responses to “ワタミ ブラックの理由 週刊文春 追及キャンペーンまとめ”

  1. 大吟醸 より:

    お久しぶりです。

    知れば知るほど嫌悪感が増す人物ですね、このお方。
    自民党はいったい何を期待して公認したのでしょうか。
    絶対に当選させてはいけない候補者だったと思います。

    記事まとめのあとの文章は秀逸でした。
    このくだりは、ぜひとも週刊誌に再録していただきたいです。
    それこそ、文春に(笑)

    • よかろー より:

      大吟醸さん、コメントありがとうございます。

      >知れば知るほど嫌悪感が増す人物ですね
      ということで、燃料投下。
      ===========================
      この国は中途半端な社会主義なんです。
      だから中途半端な人間が生まれてくる。
      我々は自由主義を選んだんだから、自由主義社会にすべきで、
      それはイコール競争社会なんだから、
      下流にいれば飯が食えなくなって野垂れ死にするしかない。
      (プレジデント2006年1月30日号より)
      ===========================

      >自民党はいったい何を期待して公認したのでしょうか
      2011年の都知事選で100万票を集めた実績やら
      安倍内閣が設置した教育再生会議のメンバーやら
      新自由主義マンセーのとこやら・・・よく分からないですw

      >記事まとめのあとの文章は秀逸でした
      ありがとうございます。
      それと、この長い記事を最後まで読んでいただいたことを
      嬉しく思っています。

      渡邉さんの宣戦布告に文春は「いつでも受けて立つ」という姿勢です。
      記事に自信があっての言葉だと思うのですが、
      もし文春が裁判に負けるようなことになれば、
      当ブログ2回目の記事削除になるかもしれません。

      ちなみに1回目は某幼稚園の記事です。

  2. より:

    >【生徒】 飲酒・喫煙・窃盗⇒100枚
    飲酒、喫煙と窃盗が同等というのが理解できません。
    あ、いや、私が喫煙者だからというワケではなく。

    聞くところによると我が国には労働基準局というのがあって、たぶん私たちの税金が使われているのではないかと思うのですが…?

    • よかろー より:

      狸さん、コメントありがとうございます。

      確かに、未成年の飲酒・喫煙の罰と
      窃盗の罰が同じというのはおかしいですね。
      タバコを猛毒扱いする今の御時世からすると、
      飲酒⇒100枚、喫煙・窃盗⇒200枚というところでしょうか。
      ちなみに自分も狸さんと同様、迫害されている喫煙者です。

      ワタミは何度か労基署から是正勧告を受けているようです。
      といっても店舗規模の勧告のようですが。
      ま、そんなことは蟹工船の渡邉監督にとっては些細な事なんでしょうね。

      あっそうそう、大阪のとある公立高校では、
      映画鑑賞会で蟹工船を全校生徒に観せたみたいですよ。
      もちろん、その高校はプロレタリア階級の親を持つ子供が
      多く通う学校です。

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